「手加減なしで」と言われて子どもとゲームで遊んだら本気を出してしまい泣かれてしまったり、味噌汁は沸かしては駄目と知らずにグツグツさせてしまっていたり、世の中いまいち「加減」がわからないことって多くないですか?
植物の栽培には欠かせない水やりの「加減」も、実は結構悩む方が多いんです。
初めて育てる方ならなおのこと。
「たっぷりってどのくらい?」
「何日周期で水やりをすればいいの?」
こういうお声、本当によく耳にします。
今回はそんな方にぴったりのアイテム、水やりチェッカー 「SUSTEE(サスティー)」をご紹介します。
1. 冬前に知っておきたい水やりのこと
他の加減はともあれ、水加減ならお任せを。ガーデナーズジャパン海南店の高岡です。
「観葉植物って水やりは何日おきにすればいいですか?」
よく聞かれるのですが、これ厳密には植物によって違うため、何日に1回、何週に1回とは一概に答えられないのが現実です。
根の状態もまちまちですし、その植物が水を好きかどうかによって頻度が変わり、土が白くなっていても、植物の中にたくさん水分量があったら追加の水やりは根腐れの原因となってしまいます。
逆に土の表面が湿っていても中まで水分が浸透していないということもあります。
特に難しいのが冬。観葉を枯らす一番の原因は「冬場の水やり」なんです。
夏と同じ感覚で水をやると大抵弱ってきます。そこで水が原因と気づかずさらに追い打ちをかけると春先には枯れることに。
大切にしていたつもりでダメにしてしまうなんて、切なすぎますよね。
2. 水やりチェッカーで土の中の湿度を可視化
そんな時にお役立ちなのが、pF値(土中の乾湿具合)を測る水分計「SUSTEE」。
一見細長いボールペンのような見た目ですが、これが植物を水やりの悩みから救う魔法のステッキなんです!
使い方はシンプルで、目印の部分が土の表面にくるようにさすだけ。
水をしっかりとあげてSUSTEEをさし、数十分するとアラ不思議、中芯の白い部分がみるみる青色に変化します。
これが日が経つにつれ徐々に白っぽく変化して、最終的に白に戻ると水やりのサイン。
再び水をあげて青色に戻してください。
S・M・Lと3つの大きさがあるので、使う時には鉢のサイズに合わせて選んでください。
Sは直径6〜9センチ位の片手で持てる程度の2〜3号鉢に、Mは直径10.5〜18センチほどの両手で持てる3.5〜6号鉢に、そしてLは直径18〜36センチの持ち上げるのに力が必要な6〜12号鉢に。
園芸培土、バーク、水苔、ハイドロカルチャーに対応し大抵の土に使うことができるので、胡蝶蘭から紫陽花、バラ、ハーブ、多肉植物までどんな植物でもOK。
もちろん、永久に使えるだけではなく、中芯は土中のバクテリアで分解するため半年〜1年で交換してください。
3. SUSTEE+専門家の意見で万全の植物ライフを
「水やり3年」なんて言葉があるくらい、正しい水やりはプロでも難しいものです。
実際、植物が枯れる原因の8割が水やりということで、その課題をクリアすべく開発されたのがSUSTEEなんだとか。
実は開発者が元パイロットなんていうこぼれ話もあったりと、その背景も興味深いアイテムです。
育てる植物があまり水を吸わない植物なのか、水が好きな植物なのか。まずは育てる前にガーデンの専門家に確認してみてください。
たとえば、多肉植物やドラセナ系、サボテン、パキラなど幹に水分を貯める植物は土が乾いていても水のやりすぎは禁物です。
SUSTEEはあくまで目安。
とはいえ、これで水やりでの失敗リスクを回避できるならぜひ使ってもらいたいアイテムです。
何より、初めて育てる場合はその植物の注意点などを調べるなどして興味を持ってもらったら、SUSTEEを見る行為が「そろそろ水やりかな?」という風に「植物を見る」ことに繋がります。
それだけ植物に目をかけてあげることは、私たちグリーンの専門家にとっても嬉しい話です。
ただし、弱りや枯渇の原因は寒さの場合もあったりと水が原因でないこともあります。
SUSTEE+専門家の意見をぜひ取り入れて、正しく、楽しくガーデンライフを楽しんでください。
水やりや育て方について気になることがあれば、グリーンの専門家がいるガーデナーズジャパンまでお気軽にお尋ねくださいね。