身の回りに植物があると心がほっと和むもの。それは、家でなく職場でも同じですよね。
観葉植物を配したり、小さな鉢植えを飾ってみたり、工夫次第でいろんなグリーンの取り入れ方ができます。
大規模なオフィスでは、一角を植物で埋め尽くすような存在感あるグリーンもインテリア要素を含めて人気です。
そういった大きな室内グリーンがどのように作られているのかご存じですか?
今回は、私たちグリーンの専門家による室内グリーン施工の一例をご紹介します。
1. まずはグリーンの選定から
無機質になりがちな事務機器に囲まれるオフィスにこそ、グリーンの癒やしを取り入れて欲しい! というわけで、オフィスへのグリーン導入は大歓迎しています。
今回、とある企業様から依頼を受け、施工に伺って来ました。
使う植物は、事前にどういうことができるかを話し、先方の意向を聞いた上で植物を選定していきます。
今回はお任せということだったため、ナチュラルなイメージと管理しやすさ、もちの良さ、見栄えなどを考えて選びました。
(選んだ植物はガーデナーズ店内のバックヤードで実際に配置して決めていきます)
葉っぱの大きさや形のバリエーションも選定基準のひとつ。
モンステラ、クッカバラ、アンスリウム、ドラセナ他、いろいろな種類を取り混ぜながら、扱いやすく年中楽しめるものを心がけて集めています。
そして、シンボルツリーには大ぶりのシェフレラを。
通常の観葉でも定番のシェフレラですが、幹が太く、大きく曲がった特殊な形状は珍しく、いま入荷が困難になってきつつあります。
そういった商品も市場や生産者との繋がりから仕入れられることも、ガーデナーズジャパンの強みのひとつです。
2. 臨機応変に現場に合わせたベストな状態に
現場ではあらかじめ作っておいた木枠を組むことから始まります。
植物を入れてしまうと動かすことが難しいため、最初の配置は重要。念入りに角度を測って配置し、確認しながら組み立てていきます。
木枠は自社で加工しているため形や仕様も自在。今回は枠の外周もプランターとして、小さな鉢を入れられるようにしています。
木枠の位置が確定したら、木枠の底に床を傷つけないようフェルトを貼って保護。中には床に水や樹液が落ちないようにシートを敷き、しっかりと固定します。
そして、枠ができたら植物を入れていくのですが、ここからが腕の見せ所。
サイズの大きいものから運び込んで配置していくのですが、見え方を確認しながら、隙間なく埋めていく、まるでパズルのような作業が始まります。
全体のバランスを見て、不要な枝は剪定したり、言うなれば大がかりな生け花デモンストレーションと言えばわかりやすいかもしれません。
壁面でないものは、片面の見え方だけでなく両面、時には四方からの見せ方を考える必要があり、難易度が高まります。
3. 設置からメンテナンスまで、いろんなケースに対応
大きな鉢を中央に配置し、周囲に少し低めの木を配置。高さの足りないものは、発泡スチロールで台を作って高さを出し、ベストなバランスを図ります。
もちろんそうした裏側は見えないよう、隙間なく埋めていくのもプロの技です。
角にあたる部分にどの植物をどの高さに持ってくるかも重要。いくつかの植物を置き換えて見え方を考えながら設置します。
最後に枠の外側に作ったプランター部分に発泡煉石を入れて小さな苗を敷き詰めれば完成です。
設置後、片付けた後に行うのが水やりなどのレクチャーです。これは現場の従業員さんが管理をされる場合に行うもの。
他に、設置だけでなく定期的な水やりや土の管理、寿命の来たものは取り替えるなど、トータルなメンテナンスを含めてお受けすることも可能です。
まだ機器も入っていない空間に緑が入ることで、まるで命が宿ったように。これぞ植物の力を感じる瞬間です。
このように、オフィスを緑で彩りたいという場合にはぜひ気軽にご相談ください。
ホームページからのお問合せやガーデナーズ各店でも対応しております。
ご自身でできるアドバイスから必要な場合は出張設置まで、いろんなケースに対応いたします。