晴れの日と雨の日とくもりの日、どれが好きかを尋ねるアニメ映画の1シーンがありますよね。
植物によって特性が違うので、私はどの天気も好きなんですが、そうはいっても雨が多いのは困りもの。
気温と湿気が同時に高まる梅雨はやっぱり気分が下りがちですよね。
理由は、じめっとした空気にもありますが、もう1つが「虫」。
なんといっても植物を育てる人にとってはコバエなどの害虫問題が悩みのタネです。
梅雨に増える虫。予防するには何が必要か、そして発生してしまった場合はどうすればいいいのか。
今回はインドアグリーンの害虫対策についてお伝えしたいと思います。
1. 虫対策は「土」を見直すことから
梅雨になると湧きやすくなるのがコバエ。まず、湧いてしまう前にできることは「土を替えること」です。
土は基本的に有機質のものが入っているので、卵が発生している可能性が当然あります。
中にだけでなく、表面に卵を産み付けられている場合もあり、表面であればそこを削り取れば大丈夫ですが、卵だけでも気持ちのいいものではありません。
だからこそ、確実なのは卵の入っていない無機質の土や虫の寄りにくい成分の土に替えることなんです。
たとえば、観葉植物・多肉植物栽培線尿の培養土「Bota Nice インドアグリーンの土」は、鹿沼土、パーライト、赤玉土など粒状の原料だけでできていて、たい肥を使っていないことから虫が寄り付きにくい土です。
カビやきのこも生えにくく、まさに梅雨時の頼れる味方。濡れると色が変わるのも、水やりのタイミングもわかりやすくていいですね。
2. 土を替えるのが難しい場合は
土を替えるのは大変!という方は、もう少し手っ取り早いのが、土に挿すだけでコバエを捕獲する粘着剤タイプの捕獲アイテム「Bota Nice 土からわいたコバエ退治」。
コバエは歩いて移動する性質があるので、土の表面に挿し、コバエの好きな緑色で誘引します。
目立ちにくい葉っぱ型なので、ビジュアル面でインテリアを邪魔しませんし、水やりの際に水がかかっても大丈夫。
匂いがなく化学殺虫成分を使っていないので、子どもやペットのいる室内でも使いやすいのがいいですね。
ただし、使用後は誘因したコバエがびっしりとつくので、虫の姿を見たくない人にはやはり土の入れ替えをおすすめします。
他にも土を変えずにできる画期的なアイテムが登場しました。
子どもやペットがいたりで殺虫剤などを噴霧するのはためらわれるし、木酢液は臭いが気になるという声が多くあった中、最近発売されたのが、虫の防除成分が入った家庭園芸用化成肥料「虫を予防するマグァンプD」です。
専用スプーンで土にまいたり、土に混ぜ込んだりして、成分を全体に行き渡らせます。
この商品には予防と退治の両面から効果があり、肥料なので花がきれいに咲く、実がよく育つなどの効果も抜群と、優れものです。
3. 虫が発生してしまった! そんな時も慌てず対策を
それでも虫が発生した場合の最終手段は、肥料ではなく屋外でも使える粉末の害虫予防・駆除剤「不快害虫粉剤」がおすすめです。
土の上にまけば、中にいる虫が表面に出てこられなくなります。
コバエに特化せず、ダンゴムシやヤスデ、タカラダニ、アリなどの不快害虫に効果があり、即効性もあります。
屋外で使うなら、帯状にまいてお庭まわりの侵入防止にもなりますよ。
そして、梅雨時は根腐れもしやすくなります。
こちらは虫対策ではないですが、植物が弱った時にぜひ使っていただきたいアイテム「植物活力素 メネデール」。
植え替えた際に最初にあげる水に混ぜると、しっかりと根を張るのをサポートします。
元気な植物には肥料を、元気がない植物には活力素と、状況に応じて活用してください。
4. 土と湿気を制して梅雨も快適なグリーンライフを!
さて、いろんな害虫対策をお話ししてきましたが、なぜ梅雨にコバエが大量発生するかというと、やはり「湿気」が原因です。
コバエはカラカラに乾いた土には発生しません。
…ということは、根本的には水のやりすぎも虫が発生しやすくなる原因になるということです。
乾かないうちに再び水をあげるとじめじめして虫がより発生しやすくする行為。
毎日あげるなら、霧吹きで葉にふきかけてあげる程度にして、土は乾かしてあげる方がいいですね。
最近では手軽に対策できる害虫対策アイテムもいろいろ出ています。
ぜひ上手に活用して、じめっとする季節も快適にインドアグリーンを楽しんでください。
今回ご紹介した商品はすべてガーデナーズ各店で取り揃えています。
使い方がよくわからないという場合や水やりの加減がわからない場合は、お気軽に店舗スタッフにお声がけくださいね。